ゆーたんです。黒ポメれんちゃん、急性膵炎と診断されて、2日目の記録です。
👇黒ポメれんちゃん 急性膵炎発症 1日目の記録はこちら
急性膵炎と診断された翌朝 2021/3/22(月)
昨日、点滴と注射をして、お薬とロイヤルカナンの消化器サポート低脂肪のフードを出されていた。フードを1粒鼻元に差し出したら、かすかに鼻を動かしただけで、食べてはくれなかった。いつもガツガツご飯をたべるので錠剤のお薬を入れれば一緒に食べていたけれど、ご飯を食べない場合、錠剤のお薬はどうしたらいいんだろう・・・。結局、錠剤のお薬は服薬できないままだった。
朝はトイレに立たせた状態で圧迫排尿させるのが日課。れんちゃんは前脚に全く力が入らず大変そうだったが、いつものスタイルで圧迫排尿をした。おしっこは、びっくりするほど黄色。血尿とかではなく。おしっこのにおいも嗅いだことのないにおいだった。圧迫排尿で触れたお腹は熱く、熱があることも分かった。
昨日、点滴と注射をして帰ってきた後呼吸が少し楽になったように見えたし、たまに顔をあげたりしていたのでこれからよくなるだけだと思っていた。今日のれんちゃんの様子をみてわたしは嫌な予感がした。
朝、点滴と注射しに病院へ。れんちゃん頑張れ!
9:00 動物病院に到着
いつもの動物病院が休みだったので、車の助手席にれんちゃんを乗せて姉妹院へ行った。もともと姉妹院がかかりつけだったが、車で出かけることが好きではないれんちゃんのことを考えて、近くの動物病院に通うことにしていた。姉妹院なので、カルテはやりとりしてもらっていた。車の中でのれんちゃんの様子はというと、体勢を直すわけでもなく、力なく伏せたままだった。「れんちゃん、れんちゃん!」声をかけても無反応だった。少しも耳が動かない。こんなれんちゃんは今まで一度も見たことがない。
病院について、診察券を受付に出した。れんちゃんは車に乗せたまま。いつもなら、1分でも車に置こうものなら「かあちゃん、ボクを置いていかないで!」と必死に吠えていたっけ。今日は吠えもしない。動物病院は月曜日ということもあって、激混みだった。わたしはれんちゃんと1時間ほど車で待機していた。れんちゃんは、車の助手席で伏せたままで呼吸は荒いままだった。わたしは、れんちゃんをなでてあげることしかできなかった。「お水飲む?」声をかけてお水をさしだしてみたけど反応はなかった。
10:00 診察の順番がきて、診察室に連れて行った
姉妹院の動物病院には、獣医の先生が数名いる。今日は院長先生だ。でも先生、いつものように話さない。終始無言だった。一言だけ、「れんちゃん久しぶりだね、頑張ってるね」と声をかけてくれた。きっと、れんちゃんが虫の息なのを先生は分かってしまったんだろう。2回目の点滴と注射。背中に針をさされても全く無反応。10分間の点滴の間息が荒く無反応なれんちゃんを見て、わたしはもっと早く気づいていればと思って涙が出てきた。点滴の10分間がこんなに長いなんて。
点滴を終えて、院長先生はやっぱり何も話してはくれなかった。わたしは、「先生?れんちゃん、全くごはん食べないので、薬があげられません」と言ったら、先生は「お薬をすりつぶして注射器で飲ませて下さい」とわたしに注射器を渡してくれた。
診察を終えてれんちゃんを車へ
点滴と注射を終えたれんちゃんはぐったりして、自分の意志で体を動かすことができなかった。いつも以上に重いれんちゃんをだっこして、車の助手席におろした。仰向けの状態でおろすと、いつもはくるっと寝返って伏せた状態になっていたけれど、今は仰向けのまま。車にれんちゃんを残し、会計をすませて車に戻ったられんちゃんはまだ仰向けのままだった。
車で15分かけて自宅に戻って、れんちゃんを車からおろしていたら、母と父が「どうだった?」とかけよってきた。わたしは何も答えられなかった。れんちゃんがいつも寝ている居間の長座布団の上にれんちゃんを寝かせて様子みていた。母が、「れんちゃん、危ないんじゃないの?」わたしは、点滴と注射さえすれば必ず快方に向かうとまだ信じていた。いや、信じたかった。今までれんちゃんは数々のけがや病気を乗り越えてきてほんとにいつも前向きだった。生きる力がものすごかったから。
11:00 わたしは母にれんちゃんを頼んで、仕事へ
実は、わたしはれんちゃんと一緒にいたくて3月末で仕事を退職することになっていた。半年も前に退職の意を伝えていて、3/24(水)から有給消化の予定だった。とんでもないことに生活のことは全く考えなかった。頭の中は、残り少ないかもしれないれんちゃんと少しでも一緒にいたいという思いでいっぱいだった。れんちゃんがも2年前に糖尿病になったときも仕事を辞めた。れんちゃんはみるみる元気を取り戻した。わたしの性格上、仕事に没頭してしまうと他が見えなくなってしまうから、それが嫌だった。
後任の人に仕事を引き継ぐべく、仕事へ行くことに。何回も仕事を休もうと思ったけれど、責任感が先に立ってしまい、れんちゃんを母に頼むことにした。れんちゃんは、依然息が荒く呼びかけには全く反応しない。母が、「れんちゃん長くないかもしれないよ。死んだらどうするの?電話すればいい?」と聞かれ、わたしは返事をうやむやにしたまま、仕事に出かけた。
とにかく急ピッチで引き継ぎをしよう。そう思った。なのに、あれはどうするの?これはどうするの?せっかく来たから、聞きたいこと全部きかなきゃねと上司・・・。このままだと帰れない、ほんとに帰れない。そう思いながら仕事をしていた。
14:47 母から電話。「れんちゃん、死んじゃったよ」と。ああ、間に合わなかった・・・。上司や同僚に、「犬が死んだので帰りたい。もう欠勤でもなんでもいいです」と伝えた。だけど、結果、あれやこれやで17:30まで帰れなかった。帰りの車の中で、死に目に会えなかった悔しさと助けられなかったことなど、一気にこみ上げてきて、涙があふれてきた。
仕事から帰宅
18:00 帰宅。れんちゃんに会うのが怖かった。母に「れんちゃん待ってたよ」と言われ、居間のいつもの長座布団に横たわるれんちゃんをみた。まるでいつもどおりで、かわいいままのれんちゃん。れんちゃんは熱があったと母に言ってあったので、母は、れんちゃんに毛布をかけてくれていた。体はまだ温かかった。わたしは声をあげて泣いた。仕事に行くんじゃなかった。苦しんでるれんちゃんを置いて仕事にいってしまったことを悔やんだ。れんちゃんは、とても穏やかな顔をしていて、ここ2、3日の苦しみは嘘だったかのよう。前脚は、「かあちゃん、手つなごう」といつものようにピンとのばしていた。母に聞くと、わたしが仕事に行った後、れんちゃんは息がとても荒く苦しみ、「れんちゃん、れんちゃん」と声をかけたあと、一瞬で呼吸が止まったとのこと。れんちゃん、苦しかったね・・・。かあちゃん、そばにいてあげられなくてごめんね・・・。おいっこや、義姉が次々、れんちゃんに会いに来てくれた。ふわふわのれんちゃんをなでて、「頑張ったね」と声をかけて泣いてくれた。
19:00 わたしは、無理にご飯を食べ、テレビを見て笑って何事もないように振舞った。父母が寝て、わたしは、居間でれんちゃんと2人きりに。また、涙が出てきて、れんちゃんをなでて、声をかけながらまた声をあげて泣いた。もう何も考えられなかった。せめて、れんちゃんのにおいを感じようと、毛布をはがしていたるところのにおいをかいだ。背中は点滴をしたせいか、消毒のにおいだった。あとは、驚くことにれんちゃんのにおいがしなかった。無臭だった。れんちゃんのあのにおいは、生きている証拠だったのかもしれない。かろうじて、後ろ脚の先がれんちゃんのにおいが残っていて、顔をすりすりしてせいいっぱいにおいを吸い込んだ。
25:00 息子がアルバイトから帰ってきた。わたしは、「れんちゃん死んじゃったよ、なでてあげて」と息子に声をかけた。息子は、小学3年生のときかられんとずっと一緒だったが、ベタベタな感じではなく、ドライだけど分かり合えた関係だった。息子が、「もっとお世話をすればよかった」「生きてきた半分、れんがいた、悲しい」と言って、泣きながらご飯を食べていた。その後わたしは、いつもどおり、れんちゃんの隣で寝た。
急性膵炎 2日目費用
- 点滴(ソルラクト)
- 注射(ブレンダZ)
上記、計10,000円程。膵炎用の抗炎症剤であるブレンダZは、初期であれば効果が高い。1クール5回。れんちゃんは糖尿病を患っていたこともあり、一気に多臓器不全に陥ってしまったと思われる。
黒ポメれんちゃん 膵炎発症2日目 2021/3/22(月)まとめ
残念ながら、れんちゃんは天国にいってしまいました。同じく膵炎を患っているワンちゃんの希望の光になればと思い、バタバタしながらも記録をすることにしました。ワンちゃんはギリギリまで元気に振舞うものなんですよね。だからなかなか気づくのが難しい・・・。やはり、定期的に動物病院での検査をするのが早期発見につながるんですよね。
自分の仕事が忙しいことと、れんちゃんがいつも元気印でごはんをもりもり食べてくれることからの安心で、4週に1回の検査を先延ばしにしてしまったんです。きちんと通院していたら、まだまだ元気に生きられたかもしれない。ワンちゃんは、1歳以降、人の4倍のスピードで歳をとっていきます。若いうちは、病気もけがも4倍速で治るかもしれない。歳を取ったら、病気は4倍のスピードで悪化していくということなんですよね。
れんちゃんは、家族が平和であることを望んでいました。れんちゃんが具合悪くなって病院に連れていく直前、父に「だから、犬なんか飼わなければよかったのに」と言われ、父と大喧嘩したんだった。いつもなら、喧嘩の仲裁をしようとするれんちゃん。居間で横たわりながら、自分のことで喧嘩しないでほしいと思っていたかもしれません。れんちゃんは、人の言葉や表情をよく理解してどうしたらいいか自分なりに考えていたように思います。これからは、れんちゃんの意をくんで喧嘩せず家族仲良く暮らしていきたいと思っています。
膵炎発症1日目から言っていますが、ワンちゃんが元気なうちに保険に入ってください。年齢の上限があったり、既往症があると入れなかったりということが出てくる前に・・・。れんちゃんは、1歳で交通事故により後ろ半身麻痺、8歳で糖尿病発症して頑張ってきたのですが、病院代や専用フード代は大変なものでした。動物病院でかかる費用については追い追い書いていきたいと思っていますが・・・。わたしは、れんちゃんが元気なときには、はっきり言って全く、保険のことなんか頭にありませんでした。ペットの保険はたくさんありますが、まずは資料請求をして自分のワンちゃんに合う保険を探して下さい。
れんちゃん、わたしの家族になってくれて本当にありがとうね。いつも元気をくれてありがとう。いつでも前向きなれんちゃんに救われた。かあちゃん、れんちゃんにもっとできることがあったと後悔ばっかりだけど、少しのくもりもなく一心にかあちゃんを好きでいてくれてありがとう。
「れんちゃん大好きだよ、ずっと一緒にいようね」 かあちゃんより(生前毎日れんちゃんに何回もかけていた言葉です)
幸い、れんちゃんからのメッセージを職場の同僚が受け取ってくれました。れんちゃんらしい、簡単な言葉で一生懸命伝えてくれたんだよね。同僚は、れんちゃんがわたしに伝えてほしいという気持ちが強かったと言ってました。
👇れんちゃんがわたしに伝えたかったことはこちらをご覧ください
コメントを残す