最近、愛犬に手作りごはんを食べさせたいという飼い主さんはとても多いと思います。ただ、自己流でワンちゃんにごはんを手作りするのは危険です。栄養が偏ってワンちゃんが体調を崩してしまうことがあるのです。よかれと思って与えていた食材が、実はワンちゃんには有毒であったりということもあります。
愛犬の手作りごはんに関する本はたくさん出ていますが、分量書いていなかったり、あいまいな表現で分かりにくかったりという本が多いです。初心者でも愛犬においしくて栄養たっぷりのごはんを簡単に手作りしてあげられるようになる本をご紹介します。
- 愛犬のためにごはんを手作りしたい
- 愛犬に健康で長生きしてほしい
- 偏食でなかなか食べてくれない
- 犬の栄養についてしっかり学びたい
- 手作りごはんが3日坊主で続かない
- ひと鍋で完結、10分で簡単にワンちゃん用のごはんの作り方
- ワンちゃんの体調や季節に合わせた食材選び
- シニアになって症状が出ても慌てない手作りごはんレシピ
- 介護期の負担にならないよういざという時の手抜き法
『7歳からの老犬ごはんの教科書』について
- 7歳からの老犬ごはんの教科書は、愛犬と飼い主に寄り添った観点で書かれているのでとっても分かりやすい!
- 情報量は専門書並みで、犬の手づくりご飯についての知識が1冊にギュッとつまっている
- 面倒くさがりの飼い主さんでも、この本を読めば愛犬のために愛情と栄養がたくさん入ったごはんを手作りできるようになる
「愛犬を何歳まで生かしたか」ではなく、最期の時までいかに「犬らしく」いさせてあげたか。旅立ちの準備を始めるまで、おいしく食べ、痛みや苦しみもなく、わたしたちへの心残りもなく息を引き取れるか。いつか終わりのときがやってきます。愛犬を看取ることも大切な飼い主の役目。
「はじめに」のところに書かれていた俵森さんのこの言葉にハッとしました。この言葉のおかげで、本の内容に魔法がかかったようにスッと頭に入っていきました。
楽しそうに遊ぶ姿や、ごはんを目をキラキラさせている待っている姿など、たくさん癒しや心を温めてくれる愛犬。ワンちゃんに、いつもありがとうの気持ちをこめて「手作りごはん」にしてあげませんか?と問いかけてくれるような素敵な本です。
著者の俵森朋子さんのプロフィール
俵森 朋子(ひょうもり ともこ)さんは、『プラーナ和漢自然医療アニマルクリニック』にて、食事療法インストラクターの資格を取得。
現在は、犬の手作りごはんのワークショップを行ったりする専門知識を持つ方です。
俵森さんは、『7歳からの老犬ごはんの教科書』を手にとってくださった方の愛犬が一日も長くそばにいてくれることを願ってこの本を出版されました。
『7歳からの老犬ごはんの教科書』ってどんな内容?
老犬ごはんの基本とポイントが分かりやすく解説されている【とても大事な内容!】
この本の要となる部分。シニア期の犬の特徴の、冷えやすい、脱水症状になりやすい、筋力の低下を中心にどんな食材がよいか、どのぐらいの量が必要か詳しく書かれています。
季節によって、「温熱性」「平性」「寒涼性」の食材を調整する方法は、いつも同じフードを食べさせていたわたしにとっては驚きでした。旬のものを食べるというのはたくさんのメリットがあることが分かります。
ワンちゃんのごはんを10分ひと鍋で簡単に手作りできる方法が書いてあり、面倒くさがりやさんでも「手作りごはん」やってみようかなって思える手軽さがGOOD!
症状別のケアを助けるレシピがとてもうれしい
抗酸化作用のある食材を取り入れて、免疫力を低下させないために、体を温めて、血流をよくしていく東洋医学が取り入れられています。ごはんを手作りしようかと思っている飼い主さんは、少なからず気になる症状があるのではないでしょうか?例えば、「散歩がゆっくりになってきた」「目が白く濁ってきた」「耳がきこえづらくなってきた」などの症状の原因と効果がある食材、レシピを掲載しています。
レシピ以外にもシニア期のワンちゃんに必要な情報がたくさん
シニア期になると、水分補給がうまくできなくて脱水症状になりがち。この本ではつゆだくごはんをおすすめする他に、愛犬が脱水症状になっていないかチェックする方法を掲載しています。
また、要介護期のお口のケアや、誤嚥を防止するためのレシピの工夫や与え方が図解でとても分かりやすいです。犬の介護が初めてという飼い主さんにも分かりやすく説明してあります。
いざという時のお助け食品は、介護期の手作りごはんを簡単にしてくれるための「手抜きアイテム」と、とどうしても食べてくれないときの「命の食料」が紹介されています。正直、お助け食品は目からウロコでした。ワンちゃんの介護に疲れたときには、手作りにこだわらず、ワンちゃんが食べてくれる栄養補給アイテムを常備しておくことがオススメです。
愛犬の手作りごはんに大切な３つのポイント
本書の老犬ごはんの基本とポイントはしっかり頭にいれておく
本書のＣＨＡＰＴＥＲ１の「老犬ごはんの基本とポイント」は、一番初めに頭にいれておくとワンちゃんのごはんを手作りするときに応用しやすいです。愛犬に必要な栄養素や必要量、体調や症状別に分かりやすく書いてあるので絶対読み飛ばさないことが大切です。先にレシピを見てしまうと、ワンちゃんのごはんを手作りするのに応用ができず長続きしなくなってしまいます。
手作りごはんは無理しないことが大事
手作りごはんは、できる時にできる範囲で、飼い主さんの負担にならないようにするのがコツ。ドッグフードをあげたっていい。今日はトッピングだけ作ったよ～という日があってもいいんです。
お仕事で疲れてしまった日や、時間が取れないときは手抜きをしましょう。レトルト食品いざという時に常備しておくと便利で、災害時にも慌てなくて済みます。市販の赤ちゃん用の離乳食は、タマネギなどワンちゃんに有害な食材が含まれていなければ使ってOKです!
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手に入りにくい鹿肉や馬肉は冷凍品を上手に使う
鹿肉や馬肉は、高タンパク質でかつ低脂肪でシニア期のワンちゃんにとても適しています。
- 鹿肉･･･高たんぱく、低脂肪、低カロリー、他の肉にはほぼ含まれないDHAを含み、鉄分・亜鉛・ビタミンB群・カリウムもバランスよく、多価不飽和脂肪酸も豊富。体を温める性質も。
- 馬肉･･･高たんぱく低カロリーで、少量でも十分たんぱく質をとれるので食欲が落ちている老犬にオススメ。肉では唯一体を冷やす食材で、ペプチドが豊富なため、血流をよくし動脈硬化の予防に。
ですが、鹿肉や馬肉はスーパーではなかなか手に入りませんね。少なくてもわたしがいつも行っているスーパーでは全く手に入りません。
入手しにくい鹿肉や馬肉は、ネット購入を利用して調達するのがオススメです。小分けタイプか、好きな分量だけ計りどりできるパラパラタイプが便利です。
※購入の際は、原材料を必ずチェック※
原材料が、鹿肉(国産)または、馬肉(国産)のみの表示のものを選びましょう。中には、鹿や馬の内臓や骨も入っている商品もあるのでそういうものを選ばないようにご注意下さい!!
よいフードの見分け方をしりたい方はこちらに詳しく書いてあります。
【鹿肉】
【馬肉】
『7歳からの老犬ごはんの教科書』書籍の情報
| 書籍名 | 7歳からの老犬ごはんの教科書: シニア期の愛犬の体調や病気に合わせた食材選び、手軽な調理法、与え方の基本がわかる |
| 著者 | 俵森 朋子(ひょうもり ともこ) 俵森 朋子 他の書籍を見る |
| 発行日 | 2019年12月20日 |
| 発行所 | 株式会社 誠文堂新光社 |
| ページ数 | １４１ページ |
| Amazonランキング | 犬カテゴリ 12位 |
| 目次 | CHAPTER1.老犬ごはんの基本とポイント |
| CHAPTER2.老犬が気になったら始める予防＆ケアレシピ | |
| CHAPTER3.老犬のためのいたわりおやつ | |
| CHAPTER4.病気と向き合うための症状別健康レシピ | |
| CHAPTER5.栄養たっぷりお誕生日ごはんケーキ | |
| 日CHAPTER6.介護が必要になってからの食事とケア |
『7歳からの老犬ごはんの教科書』まとめ
『7歳からの老犬ごはんの教科書』は、これからシニア期に入ろうとしているワンちゃんの飼い主さんにとてもおすすめです。もっと早くこの本を知りたかったという人にもおすすめです。もうシニア期に入ってしまったし遅かったかなと諦める必要はありません。この本を知った今日がはじめ時なのです。
実際わたしも、愛犬れんちゃんが病気になり手作りでごはんを作ってあげたいなぁと思っていましたが、なかなかハードルが高かったのです。どの本を読んでも分からなくて諦めモード･･･。れんちゃんを亡くしてから後悔ばかりの自分。もっとできることがあったんじゃないか?犬が健康で長生きするためのごはんについて学んで、飼い主さんのためになる情報を発信していこうと決めました。
『7歳からの老犬ごはんの教科書』は他の犬の手作りごはんの本にはない明確さと丁寧さで、手作りごはんにチャレンジしてみよう、自分にもできそうと思わせてくれた本です。よかれと思ってあげていた食べ物が実は、犬には良くなかったんだという気づきもあり、逆にこの食材はこんな栄養と効果があるんだという驚きもありました。
ワンちゃんが、こんなおいしいごはん、初めて!とキラキラした表情で完食してくれるのを想像して、ワンちゃんのごはんを手作りする自分って素敵じゃないですか?しかも自己満足にならず、その子に合った食材と栄養素。ワンちゃんは家族の一員だから、みんなと同じようにおいしくて安全な栄養のあるごはんを準備していきましょう。
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