犬の巨大食道症とは?
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円の中の白いゾーンが食道です。ここに食べたものが停滞して食べた直後に吐いてしまうので、ごはんを食べた後には、後ろ足で立って食べる立位食が基本になります。
引用元:https://komorebi-animal-hospital.com/case/img/03/0301.jpg
ワンちゃんが食べ物を頻繁に吐出してしまう病気の1つです。
嘔吐は胃に入った食べ物を吐き出すこと
吐出は、胃に到達する前の食道にある食べ物を吐き出すこと
巨大食道症は、吐出なので、胃腸炎などの症状に見られるムカムカ感や気持ち悪さはないのが特徴です。
症状
食道の筋肉がゆるんで、食べ物が食道にとどまり胃に流れていかない症状
- 食後、食べ物を吐出してしまうため、栄養が取れず衰弱してしまう
- 誤嚥性肺炎になりやすい
原因
犬の巨大食道症の大半が後天性と言われている。重症筋無力症が最も多い原因。
先天性として発症しやすい犬種
- ジャーマンシェパード
- ミニチュアシュナウザー
- ワイヤーヘヤーフォックステリア
- アイリッシュセッター
愛犬が巨大食道症になってしまったら気を付けること
食事中、食後は立位を保持して胃に食べ物を確実に落とす
巨大食道症のワンちゃんは、ごはんを重力で食道から胃まで落としてあげることが大切なのです。簡単なように思いますが、毎回、立たせた状態での食事はワンちゃんにとって不安定で足を滑らせたりするので飼い主さんは神経を使いますよね。また、食後の立て抱きも飼い主さんには負担ですよね。特に、中型犬から大型犬の場合は飼い主さんにはとても負担となり腰痛のリスクが高まります。
巨大食道症のワンちゃんと飼い主さんには、簡単に立位を保持できる椅子をオススメします。
「ベイリーチェア」です!
巨大食道症のワンちゃんと飼い主さんの負担を減らしてくれる救世主なのです。
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ごはんの頻度や量や固さ、あげるタイミングの見直しを
一般的に、病院での指導は、「流動食で1日に3~4回に分けて」と言われていますが、実際に巨大食道症のワンちゃんの飼い主さんの多くは試行錯誤して吐かない方法を見つけています。病院での指導どおりでは吐いてしまう・・・、そんな声が多く聞かれました。
ではどうしたら?
- いつ吐きやすいのか?その時間帯を避けてごはんをあげる
- 流動食で吐いてしまうなら、カリカリに水をかけてあげてみる
- 頻度を少なくしてみる
など、愛犬を一番近くで観察しているのは飼い主さんですから、「ごはんについて見直し」をして、吐かない方法を見つけることが大切です。
よいフードの選び方を参考に、しっかりワンちゃんに必要な栄養を摂れるフードを選んであげましょう。
胃より頭が下がる体勢は避ける
ごはん中、ごはん後は立った姿勢が必須ですが、注意したほうがいいのは、ワンちゃんが横になったときです。どうしても、頭が下がってしまうので、まくら付きのベッドでワンちゃんの頭が下がらない工夫してあげましょう。
- 高反発マットを使用していてへたらないもの
- 撥水加工がしてある
- ベッドカバーが洗濯可能
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犬の巨大食道症とは まとめ
調べてみると、巨大食道症のワンちゃんは多かったです。巨大食道症について記事を書こうと思ったのは、twitterのフォロワーさんが巨大食道症で苦しんでいるワンちゃんのために、ベイリーチェアを作っていると知ったからです。「うちの子、よく吐いてしまう」とお薬を出されても、なかなか治らない・・・。実は、巨大食道症だったなんてケースも多いんですよね💦
ワンちゃんにとって、本当は、ごはんの時間はとっても楽しみで待ち遠しい時間のはずです。巨大食道症についてしっかり理解して、吐かない工夫をしていくことで、ワンちゃんも飼い主さんも普段どおり生活できます。
頻繁に吐いていると、胃腸に負担がかかったり、誤嚥性肺炎で命にかかわる危険性もあるのが、巨大食道症です。残念ながら、治療法はなく、ずっと付き合っていかなくてはならない病気です。巨大食道症のワンちゃんを持つ飼い主さんの助けになればという思いでこの記事を書きました。


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