愛玩動物飼養管理士1級、ペット栄養管理士を目指しているわたしが、勉強を兼ねてペットフードの成分を分析していこうという企画の第2回は、ネットサーフィンをしていると、必ずと言っていいほど広告を見かける『ブッチ』がとても気になっているので分析してみようと思います。
- 安全な成分か
- どんな特徴があるのか
- どんな子に適しているのか
を中心に調べていきたいと思います。
『ブッチ』の3種類の違いは?
![]() ブラックレーベル |
![]() ホワイトレーベル |
![]() ブルーレーベル |
|
ビーフ | ○ | × | × |
ラム | ○ | × | × |
チキン | ○ | ○ | ○ |
サバ/マグロ | ○ | ○ | ○ |
野菜類 | ○ | ○ | × |
大豆 | ○ | ○ | × |
米(ゆで、破砕) | ○ | ○ | ○ |
公式ホームページ(詳細情報) |

ブラックレーベルはバランスよく配合
なんといっても、動物性たんぱく質が4種類入っていることがポイント!本来、犬は狩りをしていた動物です。1種類の動物だけを食べていたはずはありませんよね。動物性たんぱく質となる肉の種類は何種類か入っている、もしくは、何種類かの肉のフードをローテーションすることが望ましいです。ワンちゃんが飽きずにフードを食べるには、動物性たんぱく質の種類を見直すと解決することがあります。
ホワイトレーベルはアレルギーに配慮
ホワイトレーベルは、おなかが弱いワンちゃん、皮膚が敏感なワンちゃん向けです。赤身肉でお腹を壊してしまったり、皮膚が赤くなったりかゆくなったりしがちな子におすすめです。トウモロコシ種皮を配合されており、繊維を多めに摂ることができ、健康なウンチになるようしっかり考えられています。
ブルーレーベルは猫と犬どちらも食べられる?
『ブッチ』のブルーレーベルは、
- 動物性たんぱく質が高め
- 魚の使用率が高い
- タウリンを強化
- 野菜が入っていない
が特徴です。たんぱく質は、猫と犬では、肉食性の高い猫のほうが必要量が多いので、ブルーレーベルは猫にも適した動物性たんぱく質が多めの配合となっています。ただ、ワンちゃんにとって高たんぱく質がいいかと言われると、やはり適度がいいのです。高タンパクすぎる食事は、ワンちゃんの消化に負担がかかります。
猫は、タウリンを体内で合成できないので、フードからの摂取が必要になります。健康な犬はタウリンを体内(肝臓)で合成できますが、タウリンを合成するのに限りがあるので、健康維持としてタウリンを多めに摂取しても問題ないでしょう。過剰に摂取した分は尿として排出されるので大丈夫です。ただ、サプリメントでタウリンを過剰に摂取するのは危険です。あくまでも、食べ物から摂取するのが基本です。
猫、犬どちらも食べられるというものの少し無理があるものの、お魚が好きなワンちゃんもいるでしょうし、ブルーレーベルを与える場合は、与える量を調整してく必要があります。
まずは全種類お試ししてみる
成分が安全なことが分かったら、やはり、ワンちゃんに食べてもらって、
を日々確認して、自分のワンちゃんには『ブッチ』のどの種類が合っているのか見極めましょう。
『ブッチ』飼い主さんが重要視するポイント4つ
総合栄養食 | オールステージ | グルテンフリー | グレインフリー | 人工添加物不使用 | |
『ブッチ』チエックポイント | ◎ | ◎ | ◎ | △ | ◎ |
『ブッチ』は総合栄養食
「総合栄養食」なので、栄養面はしっかりと調整されているので、安心して与えることができます。
「総合栄養食」とは、ペットフードのうち、犬又は猫に毎日の主要な食事として給与することを目的とし、当該ペットフードと水だけで指定された成長段階における健康を維持できるような栄養素的にバランスのとれた製品であって「ペットフード公正取引協議会」の定める試験の結果を基に定められています。ペットフードの目的として「総合栄養食」と表示をする場合は、そのペットフードが適用となる犬又は猫の成長段階が併記されています。「総合栄養食」と表示をするためには、各事業者が自らの責任において定められた試験を行わなければなりません。
1つは、製品の分析試験の結果を施行規則の栄養基準と比較し、栄養成分の基準に合致しているかを証明する「分析試験」。もう1つは、実際に給与試験を行って総合栄養食であると証明する「給与試験」。この2つの試験により証明されています。
引用元:一般社団法人日本ペットフード協会
人工添加物は不使用
『ブッチ』は人工添加物合成色素および人工調味料・合成香料、エトキシキン、プロピレングリコールなどの成分は一切含んでいないので安心ですね。
グレインフリー(穀物不使用)ではない
『ブッチ』は、ゆで及び破砕されたお米が使用されていますが、アルファー化といって熱をかけて消化吸収しやすくしていますので問題ありません。穀物アレルギーのワンちゃんでなければ、グレインフリーにこだわる必要はありません。
気になる凝固剤は悪影響はないのか?

『ブッチ』は凝固剤として、カラギーナン、ローストビーンガム、カシアガム、グアーガムが使用されています。凝固剤といえば、添加物じゃないの?と思われがちですが、植物由来で、使用量も微量なのであまり神経質になる必要はありません。『ブッチ』を筒状に成型するために必要なものという認識です。
『ブッチ』のよいところ、残念なところ

『ブッチ』のよいところ
- 夏場やシニア期の食欲の落ちている子のくいつきがとてもよい
- 水分が一緒に取れる→水分補給の重要性について詳しくはこちら
- 歯垢がつきにくい
- 歯の弱い子でも食べられる
- お薬を飲ませやすい
- 総合栄養食なので『ブッチ』だけ与えても栄養バランスはOK
- 冷蔵・冷凍保存可能
『ブッチ』の残念なところ
- コストがかかる
- ウンチがゆるくなりがち
『ブッチ』おすすめの食べ方は?
『ブッチ』の残念なところは、コストがかかるところとウンチがゆるくなりがちな点はオススメの食べ方で回避することができるので安心してくださいね。このオススメの食べ方で、なかなかのスーパーフードになってしまうんです。
『ブッチ』を普段のドッグフードにトッピングする
『ブッチ』を普段のドッグフードにトッピングするだけで、コストが下がりますね。『ブッチ』は冷蔵・冷凍保存が可能なので、食べやすい大きさにカットにして、冷蔵であれば10日、冷凍であれば消費期限までの約6か月保存が可能です。
また、水分量が多いためにウンチがゆるくなってしまう点も、便秘の子にとってはメリットなのですが、ゆるくなりすぎる場合は、やはりドライフードに『ブッチ』をトッピングする方式で、くいつきの良さは守りつつ、ウンチのゆるさを解決することができます。
普段のドッグフードに『ブッチ』をトッピング方式がオススメです。
『ブッチ』でワンちゃんの服薬もラクチンに!
ワンちゃんの服薬がうまくいかなくて悩んでる飼い主さん。『ブッチ』に混ぜ込めば喜んで食べてくれますよ。ちょっとした工夫で、ワンちゃんは気づかず薬を飲んでくれる!飼い主さんは、どうしたら薬を飲んでくれるのか悩む必要がなくなります。
『ブッチ』を与えるときに注意すること

くいつきがいい分、食べ過ぎてしまう可能性があります。当然、食べ過ぎると肥満の原因になりますので、与える量に注意してください。目安の給餌量はあるものの、年齢、性別、活動量によって変動します。
愛犬に合わせた給餌量をしっかり見極めましょう。ボディコンデションスコア3を目指して、『ブッチ』やドッグフードの量を見極めましょう。体重だけで給餌量を決めるのはよくないです。ワンちゃんの体形をよく観察して、フードの量をコントロールしていきましょう。
【第2回ペットフード分析】『ブッチ』まとめ
今回の『ブッチ』は、総合栄養食なので、成分を細かく調べると種類ごとに成分がしっかり調整されていました。くいつきのよさは、香料や添加物を使用せず、新鮮な肉を100℃ 15分で加工することで、味や風味を損なわずおいしさを保っているということが分かりました。
ペット栄養管理士を目指して勉強中のわたしですが、分析は本当に勉強になります。今までいかにパッケージやキャッチコピーだけに惹かれて購入してきたかを思い知りました。
『ブッチ』は安心して与えられる成分で、与える量や与え方をしっかり調整していけばとてもよいフードといえます。ヒューマングレードの原材料を使用しているので、「総合栄養食」であるのはもちろんのこと、「プレミアムドッグフード」と言ってよいでしょう。
安全で質のよいドッグフードで、家族の一員であるワンちゃんにも健康でいつまでも長生きしてもらいたいですよね。飼い主さんの願いは一つですよね。
第2回のペットフード分析は『ブッチ』でした。本当に勉強になりました。フードを開発した人の熱い思いなども感じ取ることができました。数あるドッグフード、自分のワンちゃんに合うフードをしっかり見極めること、妄信で1種類に決め込まないようにしましょう。
『ブッチ』は公式ホームページから購入可能



良くわかりやすく、良いところ、残念なところが わかりました。参考にさせていただきます^_^
ちえさん、見て下さりありがとうございます。まだまだ勉強中の身ですが、今後も分析していきたいと思います!